北海道室蘭市母恋南町三丁目付近

トッカリショ（地名由来板）

　原名トッカリショ。アザラシの岩という意味で、いまは岩でなく魚場そのものを呼んでいる。
冬季になるとアザラシが室蘭近海に群遊してきたが、なかでもこの辺りは一番多く寄り集まったところから、トッカリショと呼ばれるようになったといわれる。
　かつては鮭の魚場であり、万延元年（1860年）頃モロラン（崎守町）で旅人宿と漁業を営んでいた藤谷良吉が魚場を開いたのに始まる。
　神秘的な月明かりの夜、魔の神が、日の神が眠っているすきに盗んだ「光の衣」を着て夜空にあらわれたため、二つの月が光り輝いた。
　アイヌたちは異変が起こったと騒ぎたてた。
これをみた文化の神オイナカムイは、魔の神の仕業ろ見破り、銀の弓で銀の矢を放ち魔の神を射落したので、再び平和を取りもどしたというトッカリショにまつわる伝説がある。

トッカリショから眺める、断崖絶壁とイタンキ浜方面です。

ここから望む景色も素晴らしくキレイです。地球岬から車で約5分ほどの場所にあるので、是非足を伸ばしてみてください。（写真にマウスを乗せるとアップします。）

海抜80mの凝灰岩質の断崖が東側のイタンキ浜の近くまで連なっています。海に浮かぶ奇岩の景観とコバルトブルーの海が印象的でした。