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北海道函館市末広町22番地11号
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函館行きの列車搭乗口です。屋根には雪が積もり窓も凍りつき、厳しい北国の冬の寒さを細かく再現してありました。 |
列車に乗ると、ダルマストーブの前でサブちゃんが朝食を食べてました。 前夜、母の作ってくれた弁当箱を二つ、一つは朝飯として汽車の中で、弁当の中身は、ご飯に黒砂糖をばぶしただけのひっそな物でした。が、その弁当箱(スチール製)をダルマストーブで暖めると黒砂糖がご飯に溶け込み、大好きな「母さんのぼたもち」の味がして、サブちゃんのお気に入りの朝飯だったそうです。 高校時代、知内から函館までの道後は遠く、片道50キロ、1時間半をかけ、蒸気機関車がモクモクと吐き出す煙に包まれた貨客車の固い座席に揺られ、車窓の流れる景色を見ながら何を考えてたんでしょうね。(車窓には、サブちゃんの思い出が映しだされてました。) ここで、一緒に座ってると不思議に臨場感に漂い、実際にその場に身を置いているかのような感じになりました。 サブちゃんと一緒に記念撮影をしました。 |
青函連絡船
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小雪舞う函館港に青函連絡船のドラが鳴り、見上げると灰色の空に鴎が舞う。 一家を支えるはずだった長男、サブちゃんはこの時、どんな気持ちで、この風景を見てたんでしょうね。 |
18歳の頃、東京へ出てきたサブちゃんが住んでいた街並みが再現してありました。 |
事務所近くの電柱で見つけた「貸間あり」の小さな貼紙。渡りに舟と、引っ越した。 |
窓から覗くと、そこは三畳一間の部屋に、片手に持ってきたギターと、壁にかかった両親が贈ってくれた真新しいダスターコート。 テーブルも、何かの箱にテーブルクロスをかけただけのひっそな物でした。 同じ年代の方だったら、この風景を見ると、当事の生活振りを思い出すのではないでしょうか?。 私の親も、結婚当事は、3畳一間にみかん箱で食事をしてたそうです。 |
「大野さん、カレーライス作りすぎたんだけど、食べてくださる?」下宿の娘、雅子さんの声だった。 |
部屋には、家財道具(タンスもテレビ等)も何もない。ただ、布団に火鉢だけの寒さを凌ぐだけの感じの部屋でした。 |
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